その読み方じゃ絶対ダメ!本が大好きになる5つの読書勉強法とは?

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  • 「あれっ?コイツ誰だっけ?」
  • 「主人公たちがなんでこんなことしているのか忘れちゃった」
  • 「全然内容が頭に入ってこない!読む気がなくなったわ…」

本を読んでいるとこんな悩みを抱える方はものすごく多いと思います。そして、徐々に本を読むということ自体がキライになってしまうんですよね。

自分で本を読むと決めたのに内容が入ってこないと、ドンドン本を読む気力がなくなっていきます。

でも、どうして本の内容が覚えられないのでしょうか。一言で言えば、それはあなたの読書方法が間違っており、効率が悪くなっているからです。

私自身も「全然内容が頭に入ってこないな…」と悩んだ経験があり、さまざまな方法を試してきました。

今回はその中でも1番効果的な方法を紹介したいと思います。

「教科書が覚えられない」という悩みも同じ方法で解決できるので、苦しんでいる方はぜひマスターしてくださいね。

本の読み方5つのポイント

1:いきなり完璧を目指さない

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まず、本を読むときに1番大事なのは「いきなり全部を暗記しようとしない」ということです。

もしあなたが「1度見たものは忘れない絶対記憶」という漫画みたいな力をもっているなら話は別ですが、基本的に私たちはドンドン忘れる生き物です。

有名なエビングハウス忘却曲線によれば、単純に記憶した物事は、20分たつと42%が失われ、1日後には67%も忘れているといいます。

テスト前に1夜漬けで参考書とにらめっこしていても、いざ解答用紙を目の前にすると何も出てこない…なんて経験は誰にでもあるかもしれませんね。本を読むときも同じことで、一度に内容を記憶するのは至難の業なのです。

では、本の内容をちゃんと覚えておくのは無理なのでしょうか?いえ、そんなことは絶対にありません。

すぐに忘れてしまう私たちも本の内容を覚え、読書を楽しむ方法は確かに存在します。その具体的な方法について、詳しく見ていきましょう。

2:ざっと流し読み

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まず、本を読むときは、それが小説であれ教科書であれ何でも、「ざっと1回読む」ようにしてください。

ポイントは丁寧に読まないということ。この段階では大体の内容をつかむことが目的なので、物語の細部にはこだわらない方がいいです。

例えば、「ハリーポッターと賢者の石」を読むとするなら、最低でも

くらいの内容を1回読んでつかめれば大丈夫です。最低限の固有名詞(主人公や仲間の名前)や、ストーリーの大まかな流れ、そして敵のことなどを覚えておくイメージですね。

逆にこの段階で「物を浮き上がらせる呪文はウィンガーディアム・レビオーサといったな」とか、「賢者の石はニコラス・フラメルという錬金術師が作って…」といった物語の細部について頑張って覚える必要は全くありません。

まずは1度本を読むことで大まかな流れを知り、「本を1冊読み切った」という自信をつけることが重要です。難解な本でも同じことで、分からない部分があってもとにかく読み進めて、最後まで行ってください。

3:メモしながら読む

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おそらく、たいていの人が1回本を読んだらそれで終わりにしていると思います。でも、先ほども触れたように私たちはドンドン内容を忘れてしまいますし、本全体の内容は理解しきれていません。

読書を楽しむには、本を何回も読み返すことが重要です。そして、ただ何回も読むのではなく、「自分の理解度にあった読み方」をすることが何より大切になります。

ざっと1度読んだ後は、メモを取りながら読んでいくことをオススメします。何でもかんでも書くのではなく、自分がわからなくなった部分をまとめるイメージです。

 例えば、登場人物がわからなくなったら読み返して、

「○○(名前)…主人公の師匠、火の魔法が得意」

みたいな形で名前と簡単な情報をメモしておけばいいですね。

 他にも、物語の展開やロジックが複雑な場合もメモをしておきましょう。例えば、教科書にも載っている「羅生門」で例を挙げておくと、

下人が老婆から服を奪うまでの心情変化

・飢え死にしたくないけど盗みを働く勇気はない

         ↓老婆を目撃

・悪を行うくらいなら飢え死にしたほうがマシ、老婆を捕らえよう

         ↓老婆の話を聞く

・飢え死になんてしない、老婆のように俺も奪えばいいんだ

みたいな感じで簡潔にまとめてみると、ものすごく理解が深まりますね。このようにしてもう1度読んでいくことで、分からない部分がドンドンわかるようになります。

この時は一気に読むというよりも、分からない部分の穴を埋めていくというイメージですね。

本全体を通して読まなくても、自分で特に理解できなかった部分があればそこだけ読んで、軽くまとめてみるというのもいいかもしれません。

4:じっくり読んで照らし合わせる

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このように本を読むと、物語の内容が徐々に定着していきます。最後に、自分の理解があっているかどうか、本全体のテーマは何なのかを確認するために、丁寧に本を読んでいきます。

そうすると、最初に読んだ時とは全く違う印象を受けると思います。

  • 「これって、最後の伏線になっていたのか…」
  • 「こういう感情があって、こんな行動をしていたんだな」

など、あなたは本を深く読むことができているはずです。

ここでのポイントはとにかく丁寧に読むことです。ざっと読み飛ばすのではなく、登場人物の心情、ストーリーの流れ、ロジックの展開を1つ1つ理解しながら追いかけるようにしましょう。

この段階で分からない部分が出てきたらまたメモを取り、簡単にまとめてみるのもいいですね。ここまで来ると本を読むことが楽しくなってきますし、人に内容を説明できるほどに理解が深まっています。

5:適度なタイミングで読み返す

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さて、これで終わりかというと実はそうではありません。内容を理解できた本は、適度なタイミングで読み返すことをオススメします。

というのも、ここまでしても私たちは少しずつ内容を忘れてしまうからです。そして、何より一生かけて「本を味わう」という読み方ができるからです。

でも、「本を味わう」とはどういうことなのでしょうか。

フランスの詩人マラルメは「本は不可思議の現像液のようなものだ」と語っています。「現像液」というのは、私たちにはなじみがないですが、撮影したものを写真に浮かび上がらせるための薬品です。

それと同様に、本を読むと何らかの印象が私たちに浮かび上がってきます。不思議なのは、読むたびに感じる印象が異なるという点です。

1回目に読んだ時、2回目に読んだ時でも違いますが、高校時代に読んだ時、大学時代に読んだ時、そして大人になってから読んだ時では別物のように感じることがよくあります。

このように、読むたびに変わる印象を楽しむということが「本を味わうこと」だと私は考えています。本を味わえる人は、一生楽しんで読書ができるのです。

ポイントをまとめると

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ここまで紹介した具体的な読書方法をまとめてみると、

  • ざっと目を通し大まかな流れを確認、分からない部分があっても最後まで読む
  • メモを取りながら読んで、理解を深める
  • じっくりと読んで本全体の内容を理解する
  • 適度なタイミングで読み返す       

という風になります。

とにかく「最初から完璧に理解しないと…」という考えは捨て、「1回目はわからないところがあって当然」という意識で読むのがいいです。

 

徐々にわからないところを理解していき、時にはメモを取って整理していくことが大事。そうすれば理解が深まり、全体の主張や物語の細かい部分もわかるようになってきます。

いろいろ試しましたが、この読み方が一番効率よく内容を理解できますね。

この方法は勉強するときにも効果的です。特に日本史や世界史などは用語を覚えるのと同時に歴史の流れも頭に入れないといけないですよね。

でもいきなりすべて覚えることは不可能で、まずは大まかに流れを押さえてから、自分なりにメモをしながら細かい部分を覚えていくと全体的な内容が定着します。

また、折に触れて同じ本を読み返すことで、もっと深く読書を楽しむことができます。

新しい本を読むたびに発見があり、読書そのものが楽しくなってくるはずです!慣れないうちは大変かもしれませんが、ぜひ試してみてくださいね。

読書するとどうしても眠くなってしまうという方にはこちらの記事もおすすめです。

bunngou-matome.hatenablog.com